ニュースリリース

2005年11月16日
北海道ガス株式会社

専用内航LNG船の命名ならびに
当社函館みなと工場への入港予定について


北海道ガス株式会社(社長:前泉洋三)では、11月15日、株式会社新来島波止浜どっく(愛媛県今治市)にて、当社専用内航LNG船の命名を行いました。船名は「NORTH PIONEER(ノース パイオニア)」。

本船は、2006年2月から開始する函館地区への天然ガス供給のために、LNG(液化天然ガス)の購入先である東京ガス株式会社(社長:市野紀生)の袖ヶ浦工場(千葉県)から、現在建設中の当社LNG受入基地「函館みなと工場」までLNGを輸送するために使用します。


内航LNG船 NORTH PIONEER

本船の運航は、飯野海運株式会社(社長:杉本勝之)に委託しており、12月2日には函館みなと工場への初入港を予定しております。

NORTH PIONEER(ノース パイオニア) 概要

・船種 蓄圧タンク式LNG船
・全長 89.2メートル
  ・幅 15.3メートル
  ・喫水 4.3メートル
  ・総トン数 3,056トン
  ・タンク容量 2,500m3(約1,000トンのLNGを積載できます。)
  ・速力 13.3ノット
  ・起工 2005年1月21日
  ・進水 2005年5月9日
  ・竣工 2005年11月25日(予定)

■函館地区の天然ガス転換計画の概要

・対象お客さま件数 約6万9千件(函館市、上磯町)
・転換作業時期 2006年2月11日から同年12月27日(予定)
  ・ガスの種類 現在の石油系原料を改質した製造ガス(6Cガス・20.93025MJ/m3)から、天然ガス(13Aガス・46.04655MJ/m3)に転換

■函館みなと工場の概要

・所在地 函館市港町3丁目19番8号 
・敷地面積 約2.1ha
  ・主要設備 内航LNG船受入設備、LNGタンク(5,000kl)、気化装置、熱量調整設備、付臭設備、球形ガスホルダー、コントロールセンター
  ・受入方法 東京ガスが海外から受け入れたLNGを、内航LNG船(NORTH PIONEER)で、東京ガスの袖ヶ浦工場(千葉県袖ヶ浦市中袖)から函館みなと工場に輸送(約1,000kmを44時間で航行)
  ・年間取扱量 約2.5万トン(転換作業完了後)

≪参考≫

◆LNG*(液化天然ガス)について
天然ガスの輸送方法には気体のままパイプラインで輸送する方法と、液体にしてタンカー(LNG船)などで輸送する方法の2種類があります。弊社が札幌・小樽などで供給している天然ガスは、苫小牧市勇払で産出するガスをパイプラインで輸送しています。生産地から近い場所へはパイプラインで輸送するのが最も効率的ですが、遠距離の場合には、タンカーなどで輸送する手段がとられます。

天然ガスをマイナス162度まで冷やすと、液体のLNGとなり、体積が気体の天然ガスの600分の1になります。このため輸送効率が上がり、大量輸送が可能になります。

*LNG=Liquefied Natural Gas

◆天然ガス転換作業について
弊社では、1996年からの札幌市を皮切りに、従来の都市ガスを天然ガスに切替える天然ガス転換作業を進めてきました。2005年6月には札幌地区(札幌市、千歳市、恵庭市、北広島市、石狩市)の天然ガス転換を完了し、現在行われている小樽地区の転換作業も年内に完了する予定です。引き続き2006年2月からは函館地区の天然ガス転換作業を開始し、同年12月に完了する計画です。