寒冷地仕様家庭用燃料電池「エネファーム」の新製品発売について2014/03/19
寒冷地仕様家庭用燃料電池「エネファーム」の新製品発売について
2014年3月19日
北海道ガス株式会社(社長:大槻博、本社:札幌市)は、パナソニック製の寒冷地仕様家庭用燃料電池「エネファーム」(以下、「エネファーム」)の新製品を本年5月より発売を開始します。
今回の新製品は技術開発の推進やシステム構成の簡素化・部品点数の削減等により、現行品よりも約65万円の低価格化を実現し、本体価格は2,200,000円(税別、設置工事費別)となりました。発電効率と熱回収効率をあわせた総合効率は世界最高水準の95.0%(LHV※1)となり、従来方式※2と比べて、年間のCO2削減効果は約1.5t、光熱費においては約7万7千円節約できます※3。
また、機器本体をコンパクト化し(現行品 奥行480mm×幅1,065mm → 奥行400mm×幅960mm)、バックアップ熱源機を貯湯ユニットから分離したことでの省スペース化により柔軟な設置を可能としたほか、「エネファーム」リモコンに大型カラーディスプレイを標準装備することで、文字やグラフをより見やすくし、視認性を大幅に向上しています。
さらに、「停電時発電機能」をオプションで追加し、停電時でも「エネファーム」の発電を継続することで、停電時専用コンセント等を通じての電力供給が可能となります。
北海道ガスは、北海道のエネルギー事業者として、今後も環境性と経済性を両立させた「ガスマイホーム発電」の普及拡大を通じて、お客さまの快適な暮らしづくりと低炭素社会の実現に貢献してまいります。
■新型エネファームの外観とリモコン

※1 低位発熱量基準(Lower Heating Value)の略。燃料ガスを完全に燃焼したときの発熱量から水蒸気の凝縮熱量を差し引いた値
※2 電気を火力発電所から供給し、給湯暖房は弊社の都市ガスを用いた給湯暖房機(非潜熱回収型)から供給する方式
※3 4人家族で調理・給湯・暖房にガスをご使用の場合のモデル
◆エネファームとは
家庭用燃料電池「エネファーム」は都市ガス(天然ガス)から取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させることで電気を作り、一戸建て住宅の電力の約6割(年間)をまかないます。また、発電時に発生する排熱を利用してお湯を作り、貯湯ユニット(147リットルのタンク)に貯め、給湯を必要とする熱の約6~7割(年間)をまかなうことができます。
◆新型機の主な特徴
①大幅な価格の低減と総合効率の向上
新製品はシステムの簡素化により部品点数を現行品と比べ約20%削減したことや、主要デバイスである発電を行うスタックと、都市ガスから水素を作る燃料処理器の材料の見直し、および貯湯タンクの小型化等によって、現行品よりも約65万円低価格となる、希望小売価格2,200,000円(税別、設置工事費別)を実現しました。また、発電時に熱を回収する経路の断熱性能強化等により排熱回収効率を高めた結果、総合効率は世界最高水準となる95%(LHV)を達成しております。
②設置性の向上
機器本体のコンパクト化(現行品 奥行480mm×幅1,065mm → 奥行400mm×幅960mm)と燃料電池ユニットと貯湯ユニットの接続箇所を変更することで、設置スペースが小さくなりました。(設置寸法 現行品 奥行1,080mm×幅2,270mm → 奥行 最大1,000mm × 幅2,160mm ※メンテナンススペース込)
③カラーリモコンの採用(台所及び浴室に設置)
リモコンはカラーディスプレイを標準装備としました。画面サイズも大型化(3.5インチ→4.3インチ)し、文字やグラフを見やすくしました。また、「エネファーム」と太陽光発電をあわせて導入する「ダブル発電」住宅では、太陽光発電も含めた家全体の発電情報や、「エネファーム」の発電による太陽光発電の売電量増大効果も表示できます。さらには、「今日の実績」ボタンを新たに設け、エネファームの運転による電力やお湯の自給率・エコ貢献(CO2削減量)などをワンプッシュで簡単にご覧いただけるよになり、お客さまのさらなる節電や省エネ行動を促進します。
④耐久性の向上と発電出力の最適化
発電を行う心臓部である電解質膜の耐久性を向上させる等により、現行品の20%増となる6万時間の運転を可能にしました。また、発電出力の下限を下げる(現行品250W→200W)ことにより、電力需要の少ないお客さまにもより導入いただきやすくなりました。
⑤「停電時発電機能」(オプション)の追加
停電時専用コンセントに自動で切り替えるための「発電継続用切替ユニット」(オプション品)を設置することで、停電時にも「エネファーム」の発電を継続し、給湯暖房機へ電気を供給します。また、停電用電灯や停電時専用コンセント等へ電力を家庭内に供給することが可能となります。なお、本機能による停電時の発電継続は、停電発生時点でエネファームが発電している場合に 限り可能となります。本機能により停電時、700W以下の電力を最長約4日間、テレビ・携帯電話の充電、給湯、暖房等に利用
することが可能です。
前面パネルを閉じた状態 前面パネルを開いた状態
(正面) (側面) (正面)

※実際の商品では変更になる場合があります。
☆仕様概要
寒冷地仕様
家庭用燃料電池エネファーム
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新製品
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現行品
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発売日
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2014年5月
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2011年8月
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発売エリア
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<北海道ガス供給エリア内>
札幌市・小樽市・函館市・石狩市・北広島市・北斗市
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製造メーカー
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パナソニック(株)
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性能
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発電出力
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200W~750W
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250W~750W
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定格発電効率(LHV)
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39.0%
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40.0%
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定格熱回収効率(LHV)
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56.0%
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50.0%
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総合効率
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95.0%
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90.0%
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寸法
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貯湯タンク容量
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147リットル
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200リットル
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燃料電池ユニット
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H1,850×W400×D400
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H1,883×W315×D480
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貯湯ユニット
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H1,850×W560×D400
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H1,883×W750×D480
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バックアップ熱源機
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H1,358×W480×D250
※据置台含む
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(貯湯ユニットに内蔵)
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重量
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燃料電池ユニット
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90kg
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100kg
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貯湯ユニット
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55kg
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125kg
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バックアップ熱源機
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46kg
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(貯湯ユニットに内蔵)
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希望小売価格
(税別、設置工事費別)
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2,200,000円
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約2,850,000円
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メンテナンスサポート
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10年間
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10年間
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停電時発電機能(オプション)
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あり
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なし
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品名
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発電継続用切替ユニット
(FC-BSD3S)
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性能
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停電時最大使用可能電力
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約700W
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停電時「エネファーム」
発電電力供給先
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・停電時専用コンセント等(100V)
・貯湯ユニット
・バックアップ熱源機
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停電時「エネファーム」
発電継続時間の目安
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停電前の発電開始から
最長約4日間(96時間)
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寸法
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H325×W485×D155
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重量
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13kg
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設置場所
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屋内壁掛け設置
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希望小売価格(税別、設置工事費別)
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130,000円
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メンテナンスサポート
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10年間
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-
|
以上