家庭用燃料電池「エネファーム」向け 「停電時発電機能」(オプション)の発売について2014/10/02
家庭用燃料電池「エネファーム」向け 「停電時発電機能」(オプション)の発売について
2014年10月2日
停電時でも自立起動して発電を可能にする
家庭用燃料電池「エネファーム」向け
「停電時発電機能」(オプション)の発売について
北海道ガス株式会社(本社:札幌市、社長:大槻 博)は、家庭用燃料電池「エネファーム」(以下:「エネファーム」)の停電時発電機能(オプション)を充実させ、本年10月10日より、停電時でも、「エネファーム」を自立起動※1して発電を可能とする新たなオプションを発売いたします。
現在、発売しているオプション「発電継続用切替ユニット」(2014年5月発売)は、停電が発生した時点で「エネファーム」が運転している場合に限り、継続して発電し電力を供給できるものでした。
新たなオプションは、自立起動するために必要な電気を貯める蓄電池を内蔵した「自立起動用電源ユニット」と、発電した電力の供給先を通常時の分電盤から停電時使用可能コンセント※2に自動で切り替える「自立起動用切替ユニット」の2つのユニットで構成され、停電時に「エネファーム」が運転を停止している場合でも、蓄電された電気を使って自立起動し発電することができます。電力は停電時使用可能コンセント等を通じて供給され、使用電力が700W以下であれば、最長で連続約4日間※3、最大1,200Wの使用電力であれば2時間※4の停電に対応し電力を供給できます。
また、都市ガスや水道の供給が遮断され、「エネファーム」本体の運転ができない場合においても、「自立起動用電源ユニット」に蓄電した電力を最大で500W使用できるほか、太陽光発電と接続すれば、太陽光発電で発電した電力も蓄電できるため、より長時間の電力使用が可能となります。
希望小売価格は615,000円(税別、設置工事費別、停電時使用可能コンセントと非常灯等は別途手配)で、現行商品の「エネファーム(型式:FC-75DR13H)」にのみ接続可能となります。なお、お客さまのご要望に応じて選択いただけるよう、従来の「発電継続用切替ユニット」も継続して販売いたします。
北ガスは、今後も北海道のエネルギー事業者として、分散型エネルギーシステムの普及拡大を通じたエネルギーのさらなる安定供給に貢献してまいります。
本製品の外観
仕様概要
品名 |
自立起動用電源ユニット FC-BSD1S |
自立起動用切替ユニット FC-BSD2S |
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発売日 |
2014年10月10日 |
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寸法(高さ×幅×奥行) |
350mm×605mm×155mm |
325mm×485mm×155mm |
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質量 |
20kg |
14kg |
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設置場所 |
屋内壁掛け設置 |
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性 能 |
発電継続 |
○ |
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自立起動 |
○ |
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最大出力 |
燃料電池:750W※5 リチウムイオン蓄電池:500W |
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蓄電容量 |
1000Wh |
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最大使用電力 |
約1200W |
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発電継続可能時間の目安 |
700Wまでの使用:最長約4日間(96時間) |
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停電時のエネファーム 電力供給先 |
○停電時使用可能コンセント(100V) ※通常・停電時とも使用可 ○蓄電池充電 ○貯湯ユニット ○バックアップ熱源機 ○非常灯(10W) |
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セット希望小売価格 (税別、設置工事費別) |
615,000円 |
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メンテナンス |
・エネファームの「10年メンテナンスフリー」のサービス対象 ・リチウムイオン蓄電池の保証は1年 |
※1:停電時に「エネファーム」が運転停止中でも「エネファーム」が起動すること。
※2:停電時使用可能コンセントとは通常時も電力を使用でき、停電時にはエネファームで発電した電力や蓄電池からの電力を使用可能なコンセントのこと。
※3:
・「エネファーム」が発電継続中の場合は停電前の発電開始から、自立起動の場合は起動後の発電開始から起算。使用電力には貯湯ユニット、バックアップ熱源機、非常灯の消費電力、蓄電池への充電電力を含みます。
・停電時に「エネファーム」が発電した電力の供給先は、停電時使用可能コンセント、非常灯、貯湯ユニットおよびバックアップ熱源機、自立起動用電源ユニット内の蓄電池への充電電力です。
・停電中に停止している「エネファーム」が自立起動し発電を開始するには、65分程度かかります。その間はあらかじめ接続されている非常灯(10W)のみ点灯可能です。非常灯は停電時運転中、点灯し続けます。
・「エネファーム」への都市ガス・水道の供給が停止しているときは発電できません。
・使用電力の合計が上限になった場合は電力の供給を停止しますが、電気機器の使用電力を減らすと供給を再開します。
・貯湯ユニットがお湯で満たされると、通常発電時と同様に「エネファーム」の発電は停止します。それを回避するために、停電時の排熱処理として浴槽への自動排水動作(たし湯)が設定することで、発電を継続できます。
※4:使用可能電力には貯湯ユニット、バックアップ熱源機、非常灯の消費電力、蓄電池への充電電力を含みます。
※5:自立起動用切替ユニットで最大50W消費するため、実際に使用可能な最大電力は700Wになります。
停電時の電気の流れ(イメージ)
「エネファーム」が停電時に運転を停止している場合は、自立起動用電源ユニットに内蔵されているリチウムイオン蓄電池から電力の供給を受けることで自立起動して発電し、停電時使用可能コンセント等に電力を供給します。また、停電時に「エネファーム」が発電している場合には、「エネファーム」で発電した電力は、直接、停電時使用可能コンセント等に供給されます。
なお、本機能が無い場合、系統電力の供給が停止すると、「エネファーム」は発電を停止する仕組みになっています。
以上