北海道ガス株式会社(社長:川村 智郷、本社:札幌市、以下:北ガス)は、本日、美瑛町(町長:角和 浩幸様)、美瑛町農業協同組合(代表理事組合長:江花 秀一様)、美瑛町森林組合(代表理事組合長:板東 康治様)の3者と連携協定を締結いたしました。
本協定のもと、美瑛町、美瑛町農業協同組合、美瑛町森林組合と北ガスのそれぞれが持つ資源やノウハウを活かし、2050年度までにCO2排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を発表した美瑛町の脱炭素化の推進と地域経済の活性化を目指してまいります。
今回、北ガスは3者と協力し、美瑛町内の森林を活用したJ-クレジット※の創出から環境価値の地産地消までを支援し、トータルコーディネートいたします。具体的には、カーボン・オフセットエネルギーを利用した町内施設の脱炭素化や、美瑛町の観光業・農業・林業といった基幹産業へのJ-クレジットの活用により、環境価値の地産地消と地域の活性化を推進します。「豊かな自然と共生し、持続可能な循環型社会を目指すまち」を掲げ、ゼロカーボンシティの実現を目指す美瑛町の脱炭素化を、4者が一体となって取り組んでまいります。
※ J-クレジット:省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの利用によるCO₂等の排出削減量や、適切な森林管理によるCO₂等の吸収量について、国が「J-クレジット制度」に基づき認証するカーボンクレジット。
J-クレジット制度HP(https://japancredit.go.jp/)。
詳細は別途資料をご参照ください。
【連携事項】
1. 環境価値や再生可能エネルギーの活用を推進し、エネルギーの脱炭素化・地産地消を実現すること
2. 所有施設における省エネ・レジリエンスに関すること
3. 農業、林業、観光業等の脱炭素化及び活性化を実現すること
4. ふるさと納税や地域産品等の魅力度向上に関すること
【締結式の様子】
(左より、美瑛町農業協同組合 江花 秀一 代表理事組合長、美瑛町 角和 浩幸 町長、北ガス 代表取締役社長 川村 智郷、美瑛町森林組合 板東 康治 代表理事組合長)
美瑛町 角和 浩幸 町長
本日、4者間で連携協定を締結できたことを大変光栄に思います。
美瑛町は、2022年にゼロカーボンシティ宣言を行いました。森林が総面積の7割、農地が15%を占める美瑛町がゼロカーボンを目指す上で、森林組合さま、農業協同組合さまの力は不可欠です。また、不足している技術的なノウハウを民間事業者の方々にご指導いただきながら、カーボンニュートラルの取り組みを進めるにあたり、本日この協定締結に至ったことに改めて感謝申し上げます。
本協定により、美瑛町が保有する森林から年間約4,000トン分のJ-クレジットを創出できる見込みです。これらを公共施設のエネルギー地産地消に活用するだけでなく、美瑛町が今抱えている課題の一つである、オーバーツーリズムに対しても、J-クレジットをうまく利活用することで、美瑛町が環境配慮型の観光地であることをアピールする重要な機会となります。
今回の協定が、美瑛町の地域課題解決とさらなる発展に繋がることを確信しております。
北海道ガス 代表取締役社長 川村 智郷
「丘のまちびえい」として知られる美瑛町さまは、豊かな観光資源と農作物が魅力であり、2024年4月にはゼロカーボンシティ宣言をされるなど、脱炭素化への取り組みも積極的に推進されています。当社もその理念に深く共感し、共に歩ませていただくことを大変光栄に感じております。
今回の協定では、町内の森林を活用し、全体で年間約6,500トンのJ-クレジット創出を見込んでおります。町内に広がる大切な自然の恵みを環境価値として見える化し、地域内で有効に循環させていくことは、美瑛町さまが目指す豊かな自然、美しい風景との共生に向けた大きな一歩になるものと確信しております。
今後も皆さまが持つ地域資源と環境価値を最大限に生かしながら、環境と経済の好循環による持続可能な街づくりの実現に向けて、取り組みを推進してまいります。本協定が、美瑛町さまの美しい風景と産業の価値をより一層高める契機となることを、心より願っております。