カーボンニュートラル実現に向けた北見工業大学との共同研究について2022/11/28

 北海道ガス株式会社(社長:川村 智郷、本社:札幌市、以下:北ガス)は、国立大学法人北海道国立大学機構北見工業大学(学長:鈴木 聡一郎、所在地:北見市、以下:北見工大)との間で、「自然冷熱とクラスレートハイドレートを活用したバイオガスのCO2分離に向けた基礎研究」についての共同研究契約を本年10月に締結し、カーボンニュートラル社会の実現に向けた新技術の研究にともに取り組んでおります。

 

 本研究は、北見工大地球環境工学科 木田真人 准教授と共同で実施しているもので、オホーツク地域の地産エネルギーである家畜ふん尿由来のバイオガスの有効利用を目的としたものです。バイオガス中に約40%含まれるCO2の分離媒体として、オホーツクの冷涼な気候下で安定的に取り扱えるクラスレートハイドレート(※1)を活用することで、省エネルギーで低コストなバイオメタン(※2)精製技術の確立を目指します。

 

 本研究において、北見工大はバイオガス中のCO2の分離回収に最適なハイドレート物質と分離条件の探索、北ガスは実用化に向けた検討や技術評価、回収したCO2やバイオメタンの有効利用について研究を行います。

 

 北ガスは引き続き、2050年カーボンニュートラル時代を見据え、次世代技術に挑戦しながら、北海道の低炭素化の更なる促進と、将来の脱炭素社会の実現を目指してまいります。

 

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※1:水分子がつくるカゴ状の分子構造(ホストゲージ)の中に、水分子以外の物質(ゲスト分子)を取り込んで結晶化した水和物。ガス分子を取り込んだクラスレートハイドレートは、ガスハイドレートと呼ばれる(代表例:メタンハイドレート)
※2:家畜ふん尿由来のバイオガスに含まれているCO2を分離し、生成されたメタンのことで、都市ガスへの精製が可能な可燃性ガス。

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