コージェネ大賞2022「理事長賞」(民生部門最高位)の受賞について ~ 北海道の特性を踏まえたエネルギー供給モデルの構築 ~2023/02/03

 北海道ガス株式会社(社長:川村 智郷、本社:札幌市、以下:北ガス)が運営する「46エネルギーセンター」(住所:札幌市中央区北4条東6丁目。以下、46EC)が、一般社団法人コージェネレーション・エネルギー高度利用センター主催の「コージェネ大賞2022」の民生用部門で、最高位となる「理事長賞」を受賞し、本日、その表彰式が開催されました。

 

 46ECは、「北4東6周辺地区第一種市街地再開発事業」で整備された再開発地区(以下、46地区)に位置し、天然ガスコージェネレーションシステム(以下、CGS)と再生可能エネルギーを活用し、46地区内のマンションや札幌市中央体育館(北ガスアリーナ札幌46)、医療福祉・健康増進施設に、熱(温熱・冷熱)・電気を供給しています。また、「地域エネルギーマネジメントシステム(CEMS)」を北海道で初めて導入し、高度な需要予測にもとづくCGS等の最適運転や、46地区のお客さまの省エネを促進しています。

 今回の受賞は、46地区内のエネルギー供給を効率化することによる温室効果ガスの削減や、災害時における電気と暖房の使用を可能としたエネルギーセキュリティの強化など、積雪寒冷地・北海道の特性を踏まえたエネルギー供給モデルを構築したことが認められたものです。

 北ガスはこれからも、「エネルギーと環境の最適化による快適な社会の創造」に向けた取り組みを進めてまいります。

 

※コージェネ財団において、新規性・先導性・新規技術および省エネルギー性などにおいて優れたCGSを表彰することにより、コージェネレーションの認知向上と普及促進につなげることを目的に実施している表彰制度。

 

※「46EC」の詳細はこちらからご覧ください。

■受賞概要

件名 積雪寒冷地の特性を踏まえたエネルギーの面的利用、CEMS(地域エネルギーマネジメントシステム)・再エネを活用した、省エネで災害に強いまちづくりへの取り組み ~ 46エネルギーセンターへの導入事例 ~
概要     「46地区」には、約4.1haの敷地に札幌市の中央体育館(北ガスアリーナ札幌46)、マンション、医療・福祉施設、フィットネスクラブが立地。

「札幌市エネルギービジョン」(2014年10月策定)に基づき推進されている、自立分散型エネルギー供給拠点の整備による都心の低炭素化と、エネルギーセキュリティの強化を実現する施設として、「46EC」を整備し、地区内の施設へ熱・電気を一元的に製造・供給。

CGS(315kW×2台)を導入し、排熱は温水製造やジェネリンク(排熱投入型ガス焚吸収式冷凍機)を介した冷水製造、ロードヒーティング用低温水製造に利用。

CGSはBOS(ブラックアウトスタート)仕様で、災害時におけるレジリエンス強化に寄与。

■(参考)北ガスグループ「コージェネ大賞」受賞実績

年度 部門 受賞 内容
2013 民生部門 優秀賞 札幌医科大学ESCO事業におけるCGS導入(北ガス)
2013 民生部門 選考会議特別賞 家庭用コージェネを標準装備した省エネ住宅エコタウンの形成(北ガス)
2015 民生部門 優秀賞 寒冷地における自然エネルギーの活用と既存地域冷暖房と廃熱面的融通による高効率熱供給システム(北海道熱供給公社)
2018 民生部門 特別賞 北海道大野記念病院(新築)におけるコージェネ導入(北ガス)
2019 民生部門 優秀賞 CGSによる再開発建物及び周辺と一体となったBCDシステムの構築~さっぽろ創世スクエアにおけるブラックアウト時の対応~(北海道熱供給公社)
2020 産業用部門 優秀賞 排熱を地域熱供給に利用する都市型発電所の実現

~北ガス札幌発電所における電源コージェネの導入~(北ガス)

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