コージェネレーションシステム
一つのエネルギーから複数のエネルギーを同時に取り出すシステムをコージェネレーションシステムといいます。
ガスコージェネレーションシステムは、クリーンな天然ガスを燃料としてガスエンジンやガスタービンなどの原動機を駆動させます。その際に発生するエネルギーで発電機を駆動し電力を発生させ、同時に排熱を給湯、暖房、冷房、蒸気などに利用します。
コージェネレーションの種類
ガスエンジン方式
発電容量10kW以下の小規模から4000kWクラスまで、幅広い分野での需要に対応できるシステムです。エンジンの冷却水から温水回収し、さらに排ガスから蒸気、または温水回収することにより高い熱効率が得られます。
ガスタービン方式
ガスタービン方式は比較的大規模な発電容量に適したシステムです。排熱を利用して蒸気を発生させることにより、高い熱効率が得られます。
メリット
1.省エネ性:総合エネルギー効率70~90%
コージェネレーションシステムは電気エネルギー+熱エネルギーで総合効率が約70~90%と高くなります。地球からの恩恵である一次エネルギーを最大限にムダなく使うこれからのシステムとして、国もその普及を推進しています。
*画像内の数値は家庭用コージェネレーションの例です。
2.クリーン性:燃料はクリーンな天然ガス
クリーンエネルギー天然ガスの使用により、SOxの排出はなく、NOxの排出量も少なく快適な環境の保全に寄与します。
3.経済性:電力料金の削減、ピークカットに貢献
高い総合エネルギー効率により、従来の使用エネルギー量を低減し、トータルエネルギーコストを引き下げることができます。また電力需要のピーク時に買電量を抑えることができるため、受電設備の軽減、契約電力の低減につながり、電力基本料金を抑えることができます。