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ガス漏れ事故の再発防止対策および取り組み状況

北見市における「ガス漏れ事故再発防止対策」として進めてまいりました「ねずみ鋳鉄管」の対策工事を2008年11月4日に完了させ、北見市内の全ての「ねずみ鋳鉄管」を廃止しております。また、2009年3月9日から開始した、北見地区の都市ガスを一酸化炭素を含まない天然ガスへ切り替える作業を、同年8月7日までに終了いたしました。これにより、ガス漏れ事故を受けて計画しておりました一連の再発防止対策は、全て完了いたしました。本対策の実施にあたり、北見市民の皆さまおよび関係の皆さまにおかれまして、多大なるご理解とご協力をいただきましたことに深く感謝申し上げます。

ガス事業者の保安に関する自主基準である「保安規程」を変更しました

ガス事業法で定められているガス事業者の保安に関する自主基準である「保安規程」を、事故再発防止の観点から見直し、ガス漏えい検査の強化やガス漏えい出動時の対応、保安体制、保安教育などに関する規定を変更しました。
(2007年8月30日実施、同年8月31日変更届出)

保安規程変更の主な内容はこちら

一酸化炭素を含まない天然ガスへの転換を完了しました

当初計画(2009年9月~12月)を前倒しして、2009年3月9日から開始した北見地区の天然ガス転換作業は、同年8月7日までに完了しました。これにより、北見地区の全ての都市ガスが一酸化炭素を含まない天然ガスへ切り替わりました。
なお、札幌・千歳・小樽・函館地区では、すでに天然ガスへの切り替えを完了しております。

北見地区の天然ガス転換作業についてはこちら

耐震性に優れ、腐食のおそれがないポリエチレン管等への入れ替えを進めています

  • ガス漏れ事故の原因となった「ねずみ鋳鉄管」について、耐震性に優れ、腐食のおそれがない「ポリエチレン管」への入れ替えを、従来計画を前倒しして進めています。
  • 北見地区については、2007年中に約9.2kmの入れ替え等の対策が完了し、残りの5.5km(2007年12月に発見された3.7km含む)についても、2008年11月4日に入れ替え等の対策が全て完了しました。なお、その他の地区については2011年までに全て完了いたします。
  • 「ねずみ鋳鉄管」以外の埋設経年本支管(白ガス管等)についても計画的に対策を進めており、北見地区については2015年までに、その他の地区についても、できる限り早期に完了するよう対策を進めてまいります。

ガス導管の漏えい検査を強化しています

北見地区においては天然ガス転換が完了するまでの間、埋設経年管(ねずみ鋳鉄管、白ガス管等)については年2回の漏えい検査を実施いたします。これまで実施した漏えい検査は、以下のとおりです。

北見市内でこれまでに実施した漏えい検査と実施期間

埋設導管全路線のガス漏えい検査

  1. 2007年5月~2007年9月

埋設経年管(ねずみ鋳鉄管、白ガス管等)路線の漏えい検査

  1. 2007年10月~2007年11月
  2. 2008年5月~2008年8月
  3. 2008年10月
  4. 2009年5月
  5. 2009年6月~8月

※北見地区の「ねずみ鋳鉄管」は2008年11月に全て廃止しております

厳冬期におけるねずみ鋳鉄管路線の漏えい検査

  1. 2008年1月 ボーリング検査
  2. 2008年2月~4月 マンホール検査(2週間に1回の頻度で実施)

厳冬期における埋設経年管(白ガス管等)の漏えい検査

  1. 2009年1月19日~2月13日 マンホール検査

検査の結果、微量のもれが一部で発見されましたが、ただちに修理を行っております。
なお、 北見地区以外のねずみ鋳鉄管については、法定漏えい検査に自主的な検査を加えることで、年1回の頻度で漏えい検査を実施しています。

保安体制と保安教育の強化をはかりました

  • 定期的に開催している保安対策委員会(2007年4月設置)において、事故再発防止対策をはじめとする各種保安施策の進捗確認を行い、対策の着実な推進を図っています。
  • 事故再発防止の観点から見直しを行った「保安規程」(2007年8月30日改定)に基づく保安教育を、保安業務・受付業務の従事者に対して実施しており、より安全サイドに立った業務の実践と安全意識の再徹底に努めています。

特別管理路線の設定および安全対策の追加実施について

  • 2007年12月に北見市内で実施したガス導管工事において、他の管種として管理してきたガス導管の路線上に導管図情報とは異なるねずみ鋳鉄管があることが2箇所で確認されたことを受け、事故再発防止に万全を期すため、管種の相違を確認した箇所だけでなく、「ねずみ鋳鉄管」の可能性のある路線と、追加的に管種の確認が必要と考えられる路線を「特別管理路線」とし、安全対策を実施してまいりました。
  • 「特別管理路線」沿線にお住まいの皆さまに、天然ガス転換が完了するまでの間、ガス警報器を無償で貸し出しています。
  • 2008年2月12日から20日までボーリング検査を、2月26日から4月10日まで2週間に1回に頻度でマンホール検査を実施しました。検査の結果、微量のもれが一部で発見されましたが、ただちに修理を行っております。
  • 「特別管理路線」については2008年3月5日から試験掘削し、4月9日までに寸法検査や管体採取による組織撮影を行い管種特定した結果、2007年12月に「ねずみ鋳鉄管」が発見された2路線のほかに、「ねずみ鋳鉄管」は発見されず、導管図情報のとおりダクタイル鋳鉄管または鋼管であることを確認しました。
  • 調査の結果「ねずみ鋳鉄管」と判断した路線については、すでに入れ替え等の対策を完了しています。

関連ニュースリリースはこちら (2009年8月7日更新)

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