省エネシステムの普及拡大
環境とエネルギーが共存する社会モデルの形成
低炭素で快適な暮らしを実現するためには、省エネ行動だけでなく、エネルギーを高度に利用していくことが求められます。北ガスグループでは、天然ガスコージェネレーションをはじめとする天然ガスの高度利用システムの普及拡大に努め、ご家庭や街でのエネルギーの効率的な利用と環境負荷の低減を目指しています。
天然ガスセントラルシステム
「エコジョーズ」「Fact」は、省エネ・環境性能に優れた家庭用の省エネ型給湯暖房機です。これまで捨てていた排気熱を回収し利用することで、エネルギー効率を大幅に向上させ、ガス消費量とCO2排出量を抑えています。
コージェネレーションシステム
コージェネレーションは、一つのエネルギーから電気と熱を同時に作りだすことができるシステムです。従来の発電所は電気の消費地から遠くはなれているため発電時に発生する熱のほとんどを海等に捨てているため、総合エネルギー効率は40%程度と言われています。一方、コージェネレーションは、発電時の排熱を捨てずに暖房や給湯、融雪等に有効利用するため総合エネルギー効率は約90%と優れており、CO2削減にも貢献できるシステムとして期待されています。
天然ガスコージェネレーションの概念図
家庭用コージェネレーションシステム(ガスマイホーム発電)
「コレモ」はガスエンジンを利用した家庭用のコージェネレーションシステムです。発電時の排熱を暖房に有効活用するので、冬期の家全体のエネルギー消費を減らすことができます。
また、「エネファーム」は天然ガスから取り出した水素を空気中の酸素と反応させて電気と熱を生み出す「燃料電池」の技術を応用した家庭用コージェネレーションシステムで、年間を通じてCO2を大幅に削減できます。
業務用コージェネレーションシステム
大規模施設だけでなく、ファミリーレストランやマンションなどでも広く採用されています。また、非常災害時の自家発電システムとしても注目を集めています。
-
新千歳空港
-
札幌ドーム
環境にやさしい「地域冷暖房」
地域内の複数の建物に対して、1ヵ所にまとめた冷暖房・供給設備で製造した冷・温水等を供給するシステムが「地域冷暖房」です。天然ガスコージェネレーションで発電し、その排熱を利用して、駅やビル、商業施設、マンションなど地域内の建物に対してまとめて冷暖房や給湯・融雪を行うことで、効率的で環境に配慮した都市づくりが可能となります。
都心地区では、既存の熱供給基盤を活用しながら、コージェネレーション導入による熱や電力を効率的に供給するエネルギー供給拠点の整備を行っています。
ガスヒーポン(GHP)・ガス吸収冷温水機
ガスヒーポン(GHP)・ガス吸収冷温水機は、ガスで空調するシステムで省電力に貢献できます。夏期・冬期における電力のピークカットに大きな効果を発揮します。
ガス冷暖房システム
環境負荷が少なく省エネルギー性の高い「ガス冷暖房システム」は、用途や規模に合わせて最適なシステムを選択できるため、ホテル、オフィス、店舗など様々な施設で採用されています。
-
三井アウトレットパーク札幌北広島
-
北海道近代美術館
天然ガス自動車
-
天然ガス充てんスタンド
天然ガス自動車は、燃料に天然ガスを使用するため、CO2排出量をガソリン車やディーゼル車と比べて低減することができるため、地球温暖化防止に役立ちます。また、黒煙や粒子状物質の排出が極めて少ないため、大気の環境改善にも貢献できます。
北ガスの都市ガス供給エリア内では、バス・トラックなどの大型車両をはじめゴミ収集車、フォークリフトなど幅広い用途で使用されており、2016年3月末までに2,548台が導入されています。