天然ガスが届くまで

天然ガスが届くまで

天然ガスがまちに届くまで

北ガスがお客さまにお届けしている天然ガスは、サハリンやオーストラリア等から輸入されたLNGを使用しています。道央圏(札幌・千歳・小樽地区)にはLNGを気化して熱量調整等を行い、都市ガスにしてパイプラインで輸送しています。北見地区と函館地区には、液体のままLNGローリー車や専用LNGタンカー(内航船)で輸送しています。

北海道で消費される天然ガスのほとんどは石狩LNG基地から出荷しています

  • 石狩LNG基地では、北ガスの供給エリアだけでなく、道内の各都市ガス事業者向けの都市ガス原料としてLNG出荷を行っています。このほか、ガス導管網が整備されていない地区の産業用のお客さまを中心にLNGサテライト供給を行っています。

天然ガスのパイプライン輸送

パイプラインは供給元で圧力を調整するだけで輸送ができ、輸送時に排気ガス等の発生もなく、エネルギーの輸送ロスがないのが特徴です。また、地震などに備えてガス遮断設備や耐震設計が施されているほか、お客さまにいつでも安全に安心してお使いいただけるよう365日、24時間体制で設備の運転監視を行っています。

①LNGタンク
都市ガスの原料となるLNGを貯蔵するタンクには耐震・防災対策が施されています。

②ガスホルダー
ガスの品質を均一化するとともにガスの圧力調整を行います。大地震にも耐える設計です。

③溶接接合銅管
高圧導管・中圧導管に使用されている導管は、強固で大きな地震にも耐えられます。

④ガバナステーション
使用量に合わせてガス圧力を自動コントロール。また、遠隔遮断弁でガスの流れを止められます。

⑤リモートブロックバルブ
遠隔操作で閉じることができるバルブです。

⑥地震計
ガバナステーション等には地震計を設置し、各所の地震情報を監視センターで把握します。

⑦地区ガバナ
ガスの圧力を一般のお客さま向けの圧力にコントロールします。遠隔操作でガスを遮断できます。

⑧ガス管(ポリエチレン製)
ポリエチレン製で、耐震性・耐腐食性に優れ、地盤変動や地震による損傷を最小限にできます。

⑨ガス管の入れ替え
お客さま敷地内の経年埋設内管は、地震や腐食に強いポリエチレン管への入れ替えを進めています。

⑩マイコンメーター
震度5強相当の地震やガスの異常流出を感知すると自動的にガスを遮断します。

⑪複合型ガス警報器
万が一のガスの漏れや不完全燃焼の発生をランプと音声でお知らせします。火災警報機能付きのものもあります。

  • LNGサテライト供給

    天然ガスパイプラインが整備されていない地域で天然ガスをご利用いただける供給方法が「LNGサテライト供給」です。LNGをタンクローリー等でお客さまの敷地内に設置されたLNGサテライト基地(LNG槽、気化器、熱調設備等から構成)へ輸送することで、遠隔地での天然ガス利用を実現しています。

  • LNGローリー車