2003年6月11日 ガス給湯暖房用熱源機の不具合に係わる無償点検と改善措置について2003/06/11
北海道ガス(株)(本社:札幌、社長:前泉洋三)および(株)ノーリツ(本社:神戸市、社長:竹下克彦)、(株)ハーマンプロ(旧:株式会社ハーマン、本社:大阪市、社長:西端雄二)は、北海道ガスが1993年(平成5年)3月から2003年(平成15年)5月にかけて販売した「ガス給湯暖房熱源機」において、特定の運転条件下で使用年月が経過すると、機器内の排気通路に穴があいて燃焼条件が悪化し、安全装置が働いて運転停止となる可能性があることが判明したため、6月12日(木)より対象機器について無償点検および改善措置を実施させていただくことにいたしました。 この件につきましては、本日、製造者である(株)ノーリツおよび(株)ハーマンプロが、経済産業省に届出を行いました。 ご利用のお客さま並びに関係者の皆様方には多大なご迷惑をおかけいたしますことを、心よりお詫び申し上げます。私どもといたしましては、今後、このようなことがないよう良質な製品づくりに万全を期する所存でありますので、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。 参考資料1:(株)ノーリツ製造品 外観図/構造図 |
1.対象機器および製造台数 | 北ガス向け商品製造台数:合計9,823台 |
■株式会社ノーリツ |
北ガス商品型式名(製造品名) | 北ガス向け商品製造台数 | 製造期間 |
FT-240FFA-L(GTH-162W-FF) | 4,927台 | 1990.3~1997.8 |
FT-244FA-AQ(GTH-163AW-FF) | ||
FT-244FA-Q(GTH-163W-FF) | ||
FT-244FA-QH(GTH-164W-FF) | ||
FT-364FA-AQ(GTH-243AW-FF) | ||
FT-364FA-Q(GTH-243W-FF) |
(参考)ノーリツ市販品(北ガス向け以外)の北海道向け製造台数は、590台です。 |
■株式会社ハーマン |
北ガス商品型式名(製造品名) | 北ガス商品製造台数 | 製造期間 |
BD-245FA-JL(YG1605FT) | 4,896台 | 1995.8~1999.9 |
BD-246FA-L(YG1607FT) |
(参考)上記商品はすべて北ガス専用品です。 |
2.不具合内容 当該熱源機内の排気通路部において、以下の特定運転条件の場合に結露が発生し、使用年月の経過によって腐食が促進されて排気通路に穴があく可能性があります。この結果、燃焼排ガスが空気に混合して燃焼条件が悪化し、安全装置が作動して運転が停止することが判明しました。(参照:参考資料2および4「不具合発生原因」) このような現象は以下の限定された条件下(寒冷地)でのみで発生し、他の地区では発生しないことを確認しております。 |
【特定の運転条件】 条件1:外気温が-10度以下の環境である場合 条件2:長時間暖房弱運転をしている場合 |
3.安全性 安全装置が作動して運転が停止するによって、ご不便をおかけしますが、発火による火災や中毒等の事故の危険性はございません。 |
4.点検に至った経緯 平成14年8月および平成15年1月に発生した運転停止事例について、北ガスとメーカーでその原因や発生メカニズムを詳細に調査・分析したところ、このほど上記2.の内容が確認されました。 北ガスが販売したお客さまにおいては、冬期にこのような運転条件で使用することが多く、運転停止となった場合、暖房や給湯が使用できないなど、お客さまにご迷惑をおかけする恐れがあるため、自主的に無償点検と改善措置を実施することにいたしました。 |
5.お客さま対応 (1)点検および改善措置 平成15年6月12日より該当するお客さま宅を訪問の上、点検作業および改善作業(いずれも無償)を実施させていただきます。改善作業では、排気通路部を断熱構造にすることにより、結露の発生を防止します。
(2)周知活動 |
6.お客さまお問い合わせ先 北海道ガス(株)お客さまセンター Tel.011-231-9511 |